編集部ブログ『kamiメモ』
独走企画! 船木誠勝“幻の”自主映画の謎!!(真下)
2009年4月26日 13:20「船木の自主映画、観たことありますよ」。ミュージシャンであり、文筆家でもあるおなじみ菊地成孔氏の取材中における超衝撃の一言から始まった船木誠勝の“幻の”自主映画を巡る旅。
読者から需要がどのぐらいあるか不明だが、そのカオスすぎる謎に満ちた自主映画に関して、絶賛発売中の『kamipro』No.134でも引き続き独占追跡取材を行なっている!!
今回は、菊地氏曰く「ネットで知り合った格ヲタのご夫婦」から譲っていただいた、という船木の自主映画DVDをお借りしてついに我々編集部も作品そのものを観ることに成功!!
これは03年に製作された『THE PROPHECY』(「予言者」の意)というタイトルの映画なのだが、内容はホントに凄まじいものだった!! 映画そのものは約37分の短編なのだが、菊地氏が「ザ・船木節」「船木グロテスクサイドの結晶」と言っていたように、船木の情念がまる写しになってるような生々しくも不思議な迫力に満ちている。
ストーリーとしては、破産寸前の中小企業を経営する主人公が、かつての仲間(どういう仲間かは不明)であるさまざまな職業の友人(寿司屋、中古車ディーラー、プロレスラー、ボクサー、プロモーター、ヤクザ、ホームレス)を手紙である部屋に集めるという同窓会的な密室劇&会話劇から始まり、やがて主人公が「明日、地球が滅亡する!」といきなり宣言してからは衝撃的な急展開を迎えていく。
驚かされたのは映画自体のトーンだ。船木のパブリックイメージからはかけ離れた下ネタ会話の連発や、プロレスラーやボクサーという職業への醒めきった視線なども入っているから、まるで“裏船木ワールド”を覗いたような、なんとも落ち着かない気分にさせられる。
だが、一方でプロの映画の現場を踏んできた船木がその経験を活かして、自主映画の範疇を超える画面的な安定感も持っている。さらに出演者は、Vシネなどで活躍するホンモノの役者さんに負けじとプロモーター役の菊田早苗、プロレスラー役の謙吾がバツグンの演技を見せており、そしてなんといっても重要な役どころであるホームレス役の三崎和雄のトボけた演技は最高!
同時に、いつ何時も「生きるか、死ぬか」というシリアスな命題を背負ってきた船木のテーマが真正面から語られるのだから、ホントにたまらない映画になっている。
この映画に関して、今回はこの映画の伝道師である菊地成孔氏へのインタビュー、菊田早苗&三崎和雄のコメント。さらにこの映画の自主上映会に出かけ、VHSを購入した「格ヲタのご夫婦」のレポートなど、やりすぎなくらい立体的に『THE PROPHECY』の謎に迫っている。
さらに、これだけでなくすでに編集部は張本人である船木誠勝監督本人へのインタビューまで敢行! そこではこの映画に関する数々の謎が明らかになる! こちらは5月22日発売予定の本誌135号での掲載が決定しているから「どれだけ好きなんだ?」という話なんだが、おそらく世界で100人も観ていないだろう、この映画をさらに広めるような企画も絶賛進行中だからお楽しみに!
ある意味、編集部の一部ではミッキ-・ローク主演の『ザ・レスラー』並みに盛り上がっているこの映画。いったいどこまで続くのか? 続報を待て!!
※注:この原稿は4月21日に携帯サイト『kamipro Move』に掲載されたものです。

