Kamiインタビュー

戦極ライト級トーナメントに出るぞ!! 五味隆典の首を狙う男、“新星”ホドリゴ・ダムにインタビュー!!
6.8『戦極〜第三陣〜』で見事にTKOで勝利を奪ったホドリゴ・ダム。8.24『戦極〜第四陣〜』から始まるライト級トーナメントでは、日本人選手にとって厄介な存在となるであろうブラジルの実力者だ。試合翌日、一夜明け会見のあとにインタビューを行なった。聞き手/阿修羅チョロ
――まずは『戦極〜第三陣〜』での勝利、おめでとうございます。ジョルジ・マスヴィダル選手相手にパンチでの見事なKO勝利でしたが、ご自分として試合の内容には満足してますか?
ホドリゴ・ダム(以下ダム) 自分は、いい内容の試合だったと思う。スタンドでもグラウンドでもできることを証明できたんじゃないかな。それに、さいたまスーパーアリーナで試合するのがボクの夢だったので、それが叶ったのが嬉しかったんだ。

――へぇ〜、そんな夢がありましたか。
ダム DVDとかでPRIDEをよく観てたので、いつかは、さいたまスーパーアリーナで試合がしたいなってずっと思ってたからね。
――今回は久しぶりの日本だったと思うんですが、たしか、前に来たのはMARSでしたよね。
ダム そうだね。たしか、06年8月のMARSのスモーアリーナ大会以来だと思うよ。
――あ〜、MARSでは何度か両国大会をやってましたからね。
ダム その前にもMARSには一度出てるし、そのときにけっこう長く滞在して日本が大好きになったんだ。その日本でふたたび闘うことができて、とても嬉しく思ってるよ。それに、『戦極』のような大きなイベントで闘えることになったのも嬉しいね。
――聞いた話では、2年前の来日のときはGRABAKAでよく練習してたみたいですね。
ダム そうなんだ。まだデビューするかしないかの頃のヨコタ(一則)とはよく一緒に練習したし、もちろん、キクタ(早苗)、ゴウノ(聡寛)、ミサキ(和雄)とか、ほかの選手にもよくしてもらったんだ。
――そんな交流がありましたか。実際に練習してみてGRABAKAにはどのような印象を持ちました?
ダム GRABAKAは名前のとおり、グラウンドの技術が優れた選手が多いので、自分のスキルを高めるにはとてもいい環境だと感じたね。
――最近はアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ選手のチームと一緒に練習をしているという話をうかがいましたが、それはどういうきっかけで?
ダム 一緒にトレーニングするようになったのは二ヵ月前からかな。ボクの故郷のブラジルのエスピリト・サント州は優秀なコーチは多いんだけど、スパーリング相手が多くないんだ。だから、自分にとっては何がベストかを考えて、ミノタウロ(ノゲイラの愛称)のチームで練習することにしたんだ。
――その成果か、ここ最近は、雷暗暴やブラック・マンバ、ジョイユ・デ・オリベイラといった日本でおなじみの選手などを相手に現在8連勝中ですが、好調の秘訣はなんだと思いますか?
ダム ミノタウロのところで練習をするようになったのも大きかったと思うし、それ以外にもハードな練習を重ねてきたという自信や姿勢、あとは勝ちたいという気持ちも重要だと思う。そして、もう一つ忘れてはならないのは神を信じるということだね。
――な、なるほど。そういえば、今回の試合直前もGRABAKAで練習をしたみたいですが、8月からのライト級トーナメントでは横田選手とも対戦の可能性があるわけですが?
ダム そうなんだよね。ヨコタは今回も試合前も練習に付き合ってくれたんだ。ヨコタはとてもハイレベルなファイターだから凄くいい練習ができたよ。ただ……。
――ただ、どうしたんですか?
ダム じつは、いまボクの顔にある傷は試合でつけられたわけじゃなく、試合の二日前のヨコタとのスパーリング中についてしまったんだ(苦笑)。
――試合の二日前に、そんな激しいスパーリングをしてたんですか?
ダム いや、そこまで激しいことをやってたわけじゃないんだけど、ちょっとしたアクシデントでね。でも、正直言って、ヨコタとはできれば決勝まで当たりたくはないね。
――闘いづらいっていうのもあるんでしょうね。でも、もしトーナメント決勝戦で横田選手と対戦することになったら勝つ自信はありますか?
ダム お互いの手の内を知りつくしている部分があるので、もし対戦するなら、いままでと違うものを出さないと勝てないだろうね。闘えば間違いなく、いい試合になると思うけど、結果はどうなるかはわからない。それにボクは勝つ自信があるという言い方はしたくないんだ。
――わりと謙虚なタイプなんですね。
ダム そうかもしれない(笑)。まあでも、いつかはヨコタと闘う日が来るって思っているよ。
――では、今回のトーナメントのテーマである「ロード・トゥ・五味隆典」についても聞かせてください。
ダム 今回のトーナメントの目標は優勝してゴミと闘う権利を獲得することだからね。その権利を獲得できたら光栄だと思うよ。

――「勝つ自信がある」とは言いたくないのかもしれませんけど、もし五味選手と闘うことになったらどういう試合になると思います?
ダム 勝つ自信があるとは言いたくないけど、勝てる可能性は充分にあると思っている。ただ、このトーナメントにはタフな選手がたくさん出ているので、そこまでたどり着くのは凄く大変だと思う。ただ、間違いなく言えるのは、おもしろいトーナメントになるってこと。それは自信を持って宣言するよ(ニッコリ)。
――期待してます。ちなみに、五味選手の試合は何度か観たことはあります?
ダム もちろん。ボクがMMAをやり始める前からゴミの試合はよく観ていたんだ。
――あ、そうでしたか。
ダム ゴミは素晴らしいファイターだと思うし、リスペクトしている。印象に残っているのは修斗でやったクワバラ(桑原卓也)との試合かな。
――五味選手がブレイクするはるか以前の試合(99年)ですけど、そんな試合までチェックしてましたか(笑)。
ダム その試合の途中でレフェリーがボールペンだったかをズボンから落としたんだけど、試合中にゴミはそれを拾ってレフェリーに渡したんだ。それが凄く印象に残っている(笑)。
――へぇ〜、それは初耳です(笑)。ちなみに『戦極』のライバル団体でも、いまライト級のトーナメントが行なわれているのは知ってます?
ダム DREAMのことだよね。
――そうです。
ダム DREAMのトーナメントにもいい選手がたくさん出てるよね。J.Z.カルバンやエディ・アルバレスとか。このあいだアオキ(真也)がJ.Z.に勝った試合も観たけど、アオキが勝つにはあれしかないという戦略を立てて、その戦略どおりに試合を運べた素晴らしい内容だったと思う。
――いろんな試合をチェックしてるんですね。トーナメントの優勝と五味戦の実現期待しています。頑張ってください!
ダム アリガトウ(ニッコリ)。
【08年6月9日/都内ホテルにて収録】
RODRIGO DAMM■1980年2月3日、ブラジル出身。アライアンスBJJ所属。柔術をバックボーンに現在8勝1敗の戦績を誇る。170cm、70kg。
