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kamipro編集部・大川義之プロフィール

1973年5月20日、大阪府大阪市出身。中学・高校教師を経て、02年に日本語講師として渡韓。大学で日本語を教えながら、韓国総合格闘技の草創期からその成り行きを目撃。大会の観戦を重ねていくうちに、ライターや通訳、現地コーディネイターとして日本・韓国格闘技業界とかかわりを持つようになる。06年から『kamipro』誌上で韓国格闘技情報の月刊コラム「インサイド・コリア」の寄稿を開始。08年に帰国と同時にダブルクロスへ入社。09年6月よりフリーライターとして活動中。

11月24日更新

秋山のUFC現地観戦は駆け引きのため? 韓国メディアが秋山の契約先を大予想!

 年末の格闘技イベントを前にして一人のキーマンと言える秋山成勲。だが、大晦日の『Dynamite!!』出場予定選手の中にその名前はなし。『DREAM.6』後には、DREAMのリング以外でもかまわないから吉田秀彦と闘いたいと発言して物議をかもした秋山だが、11月15日には『UFC91』の観戦にラスベガスを訪れている。一部ではDREAMとの契約が切れ、フリーなっているという噂もある秋山。いったい秋山は何を考え、どこへ行こうとしているのか? 今週は韓国でも大きな注目が寄せられている秋山成勲関連のニュースに特化してお送りします。

■『週刊魔王』! 韓国メディアが秋山の契約先を大予想! 


 そんな秋山の所属先の可能性を韓国のメディアが大予想! 韓国の『スポーツソウル』紙は11月18日の記事で、秋山成勲が『UFC91』の会場に現われたことについて触れ、「これはDREAMとの再契約を有利に引き出すための策略」と表現し、今後上がるリングを見据えての契約上の駆け引きであると指摘。そして「秋山自らもUFCに対しては、用心深く接近している。UFCには著名な強豪が多くおり、PRIDEからUFCに移籍してスランプに陥ったミルコ・クロコップのように、不覚を取ることもあるからだ」と分析している。

 さらに、韓国の格闘技専門ニュースサイトのMFIGHTは、今後の秋山成勲の所属先を予想している。MFIGHTの予想は1位がDREAM、2位に『戦極』、そして3位がUFCだ。

 DREAMを1位に挙げる理由は、やはりテレビ中継があることが大きい。日本ではTBSが地上波放送を行ない、韓国ではケーブルテレビながら人気スポーツチャンネルであるXTMで試合が中継していることをメリットに挙げ、「秋山にとって最も魅力的」としている。

 『戦極』については、秋山にとって三崎和雄との再戦、吉田秀彦戦というビッグマッチが組める利点はあるが、『戦極』には日韓両国でテレビの露出面で不安があることをデメリットとしている。

 さらにUFCへの移籍の可能性については、韓国内に流布する「UFCは秋山に一試合5000万円のオファーをした」という噂を紹介しながら、「世界最高峰のステージで秋山が活躍するなら、本当の意味でファイターとしての実力が認められるきっかけとなる。UFCとしても日本や韓国進出するためには、秋山は必要な人材。両者の利害関係が一致すれば、UFC移籍もまったくない話ではない」としている。ただし、UFCは選手と厳しい独占契約を要求することから、UFCへ移籍の可能性は最も低いと分析。これはUFCと契約すれば秋山が日本と韓国のマーケットでの活動が制限される可能性もあるからだ。さらにUFCの放送は日本や韓国での地上波はなく、露出する機会は減ることもデメリットとして挙げられている。

 以上が、韓国側からの考察だ。このほかにも韓国では、一部のメディアが「格闘技界から引退し、芸能界への本格的に進出するのでは?」という報道も見られたが、こちらは現時点で可能性は低いとみていいだろう。前述したMFIGHTをはじめとして、韓国では11月18日を前後に、多くのメディアが「UFCが秋山に5000万円のギャラを提示している」と一斉に報道。しかし、現実的に見て『UFC91』で発表されたUFCのトップファイターであるブロック・レスナー、ランディ・クートゥアーのファイトマネーがそれぞれ約2500万円(PPV売上契約、勝利ボーナスは除外)であったことを考えると、アメリカで知名度の低い秋山に対して、UFCがそれだけの契約を提示するかは疑問が残る。ただでさえ、現在のUFCは親会社のステーションカジノが莫大な赤字を出しており、経費削減を図っている。最近ではヘビー級のタイトル挑戦目前と言われていたファブリシオ・ヴェウドゥム、WECミドル級の現王者のパウロ・フィリォを始め、マーカス・アウレリオ、ジョシュ・ヘンドリックス、ジェイソン・ランバートなど続々と選手をリストラしている。いくらUFCが日本や韓国での進出を目指しているとは言え、韓国側で報じられた一試合5000万円という浮かれた情報を鵜呑みにはできない状況だ。

 今年、秋山は韓国のCM契約料だけで一億円以上稼いだという。しかも韓国広告業界において“秋山効果”という言葉があるように、彼の出演した広告の商品売り上げは軒並み向上しており、出演料はさらに上昇すると言われている。今後、秋山がどういう団体と契約するにしても、韓国マーケットでの商品価値の変動は無視できない要素になりそうだ。――はたして、秋山はどこへ行く?