2月7日更新
韓国でヒョードルを破ったサンビストが総合格闘家転向を正式表明!! 韓国のお笑い番組が「秋山は二重人格」と風刺!
先週まで韓国には、ヒョードルの実弟、アレキサンダーが滞在していたが、今度はなんと、大韓サンボ連盟つながりで、“ヒョードルを倒した男”が韓国を訪問! そしてソウル市での会見で正式に総合格闘家転身を表明するなど、興味深いニュースが報道されました。今週もそんな気になる韓国格闘技情報をお届け!
■“ヒョードルを破った男”が正式にMMA転向を宣言!!
昨年11月16日に、ロシアのサンクトペテルブルクで開催されたコマンドサンボ世界選手権で“最強皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードルに勝利したブルガリア最強のサンビスト、イワノフ・ブラゴイ(Ivanov Blagoy、23歳)が1月29日に韓国を訪問。2月2日に大韓サンボ連盟主催の記者会見に出席し、MMAへの転向を公式に宣言した。
イワノフは、10歳からサンボを始め、ブルガリア選手権では過去7年間の大会ですべて優勝し、世界大会にも5度出場し、優勝1度、準優勝と3位を経験した世界トップクラスのサンビストだ。今回は韓国のサンビストらにサンボの技術を指導するために訪問した(2月末まで滞在予定)。イワノフは昨年のヒョードル戦に触れ、「ヒョードルは非常に優秀なサンビストだ。技術が非常に優れており、プロとして全体的なクオリティが非常に高い。彼に勝てたのは私のほうが若くて体格的に持おおきかったこともあるが、それだけでなく勝つための努力を充分にしてきたから」とコメント。
ヒョードルに勝利したことで、早くも『アフリクション』がイワノフとの契約に興味を持っていると報じられたが、このことについてイワノフは「アメリカでは、あとはサインするだけの状態だ。3月中にUFCか『アフリクション』のどちらかと契約する予定」と語った。
会見に同席した大韓サンボ協会のムン・ジョングム会長は、「アメリカでの契約も大詰めを迎えているし、すでにヨーロッパでも契約を結んでいる。我々、大韓サンボ連盟はアメリカ、ヨーロッパを除く東南アジア、韓国、日本などでの活動についてイワノフと4年契約を結び、彼をサポートしていくつもりだ。彼をサポートするのはサンボを広めること、そして韓国の格闘技の復興に協力したいというイワノフの意向があったから。FEGをはじめとする日本進出を見据えて、3月に日本を訪問する予定だ。海外での契約の状況にもよるが、5月か6月にイワノフを韓国のMMA大会に出場させることも考えている」と語り、イワノフの幅広い活動を支援することを約束した。
会見で総合格闘技の経験について問われると、イワノフは「MMAは祖国ブルガリアで12戦経験し、すべて勝利している。ボクシングやレスリング、すべての技術を使ったが、最後は自分の武器であるサンボの技術で勝つことが多かった。これ以上ブルガリアでは相手がいないと思って海外に進出しようと考えた。ブルガリアでMMAはフリーファイトと言うが、サンボは世界大会で優勝をしても、有名になったり大金を手にすることが難しい。それで総合激闘家の活動を始めようと決心した。これまでにも、ハワイのBJペンやポーランドからも試合のオファーをもらったことがある。その中から大韓サンボ連盟の条件が最もよいと判断したので韓国に来た。ボクシングのトレーニングは1週間に5日やっているよ」と答えている。
ヒョードル vs アルロフスキー戦については「もちろん観たよ。ヒョードルは以前から素晴らしいファイターだと思っていたが、一発で勝利するのを見て、あらためて選手としての優秀さを感じた。一生懸命準備すればMMAでもヒョードルに勝てることだろう。いつかMMAでも彼を倒す機会がやってくることを願っているよ」とニヤリ。MMAとサンボの大会への出場を並行しているヒョードルとは違って、今後イワノフはサンボの大会に出場せず、総合格闘家一本で活動するという。
はたして、サンボで“最強皇帝”に土をつけた“未知の強豪”イワノフ・ブラゴイの実力とは? 早ければ今年中にも、その実力を披露する機会がありそうだ。
■韓国のお笑い番組が秋山を“二重人格”と風刺!

韓国で人気のお笑い番組で総合格闘家・秋山成勲のパロディが登場し、ネット上で「秋山を卑下している」と話題になっている。秋山成勲のパロディが放送されたのは、KBS-2TVの人気お笑い番組『ギャグコンサート』。2月1日、この番組の中で、転向生ジュ・ソンフン(秋山の韓国名:チュ・ソンフンをもじったもの)というキャラクターが登場。お笑い芸人が扮するこのキャラクターは、太極旗と日章旗をつけた柔道着を着た転校生、というコンセプト。
このジュ・ソンフンは、秋山が韓国語の発音があまりよくないことを風刺し、日本人に発音しにくい舌足らずな発音間違いで観客を笑わせた。さらには、大勢で食事をする際、割り勘をする日本と、必ず誰かがおごる韓国文化の違いを引き合いに出し、ジュ・ソンフンがクラスメートと食事をしたあとに「オレは日本人だ」と言って割り勘を主張し、グループの中の女性が支払いをしようとすると、「オレは大韓国民」だと言い出して客を笑わせたという。このパロディの内容について、韓国のスポーツ&芸能を扱うウェブメディア『オーマイ・ニュース』は、「『ギャグコンサート』は、秋山を自分の利益のために日本人、あるいは韓国人として生きる“二重人格”の持ち主と風刺した。言い換えれば秋山成勲を卑下していた」として同番組のやり方を批判。結論部分では「風刺するなら政治家を風刺せよ」と締めくくっている。
ネット上でも「秋山は、やむにやまれぬ理由で国籍を変えなければならなかった。彼の人生を知っていれば秋山を二重人格と表現することはできないはず」などといった批判が寄せられている。
こうしたパロディが登場するのは、秋山に対する人気にかげりが見えているからか、それともあまりに人気があるための嫉妬からなのか……。
■MARSが無期限休業宣言
韓国の格闘技専門ニュースサイトのMFIGHTが2月3日に報じたところによると、長く音沙汰のないMARSが無期限休業宣言を行なったという。
MARSの韓国事務所のキム・ヨンジュン部長は2月2日、「MARSは、大会を開催するには困難な状態にある。なかなか問題が解決できないので、足踏み状態にある」とコメントし、イベントの長期休業を宣言。さらに「所属選手を、いつ開催できるかわからない状態でずっと待たせておくのはよくない。MARSと契約期間が残っている選手をすべて自由契約にする」とコメントし、現在兵役中のトルネード・ソン、ペ・ミョンホらといった独占契約選手との契約を解除することも発表した。
MARSは株式会社トリニティの天野勇気代表が06年2月に旗揚げした総合格闘技団体。06年4月には韓国大会も開催。韓国選手ではトルネード・ソン、キム・ドヒョン、ペ・ミョンホらがこの大会で名を挙げた。08年の夏以降、大会が開催されていなかった。
■『UFC94』出場のキム・ドンヒョンが韓国で高視聴率を獲得

1.31(土=現地時間)『UFC94』ラスベガス大会でカロ・パリシャンと対戦し、惜しくも2-1の判定負けをした韓国のキム・ドンヒョンが、韓国での生中継で高視聴率をゲット! キム・ドンヒョンの試合はケーブルテレビで同時間帯の視聴率トップを記録した。
韓国では、2月1日の午前11時30分からケーブルチャンネル「スーパーアクション」で『UFC94』が生中継され、キム・ドンヒョンの試合では判定負けしたにもかかわらず、平均視聴率1.91パーセント、(占有率10.17パーセント)を記録し、ケーブルテレビ全体で同時間帯1位を記録した。とくに30代以上の男の占有率は19.34パーセントを記録し、成人男性の5人に1人がキム・ドンヒョンの試合を観たという結果が出た。また、微妙な判定でキム・ドンヒョンが負けたことについては韓国内で不満の声が上がっており、新聞メディアなどでは、マット・ヒューズ、デニス・カーンらの「あれはキムの勝ちだった」という言葉が報道されている。
■韓国でプロ&アマ興行ラッシュ!!
長いあいだ、大きな格闘技興行が開催されていない韓国だが、2月に入って小規模のプロ&アマ格闘技興行の開催が予定されている。以下は2〜3月の大会予定。
●K-1 アジアMAX
2月14日、ソウル市で『K-1 アジアMAX』が開催される。これは3月21日に、韓国で開催が予定されている『K-1 コリアMAX 2009ソウル大会』の8人トーナメントへの出場2名を決定する大会だ。すでに1月31日に書類審査を済ませている。3月21日の大会で優勝すれば、4月21日に日本で開催される『K-1 WORLD MAX』への出場が可能になる。チェ・ヨンスもスーパーファイトで出場予定。
●修斗コリア
2月15日、亀尾市でコリア・ネットワークが『第7回アマチュア修斗コリア』大会を開催。
●柔術選手権大会
2月22日、韓国のソウル市で『第2回MOTORONE杯韓国柔術選手権大会』が開催される。これは自動車用品業者の「MOTORONE」が後援する柔術大会で、昨年5月に第一回大会が開催されている。
●立ち技打撃『トルネード』
3月7日、立ち技打撃のプロ興行、『トルネード』が第6回大会を開催。『HERO’S KOREA』、パンクラス、新日本キックボクシングなどに出場したことのあるカク・ユンソプらが出場する。この大会は韓国のCJハロービジョンで全国中継される。
以上、韓国格闘技情報でした。来週もお楽しみに!