5月3日更新
映画『GOEMON』出演のチェ・ホンマンが韓国で大バッシング! スーパーハルクトーナメントにも批判集中!?
先週は日本で4.29『M-1チャレンジ』、5.2『戦極〜第八陣〜』など、韓国人の出場する大会が行なわれたが、韓国で話題となったのは、映画『GOEMON』に出演するチェ・ホンマンへの批判、そしてそのホンマンが元メジャーリーガーのホセ・カンセコと対戦する“スーパーハルクトーナメント”だった。今週もそんな気になる韓国格闘技情報をお届けします。
■チェ・ホンマンは“売国奴”? 韓国で猛バッシング!!

韓国のメディアが報じたところによると、5月1日、公開された日本映画『GOEMON』に、チェ・ホンマンが豊臣秀吉を護衛する武士・我王役を演じていることに対し、韓国で激しい批判の声が挙がっているという。韓国のあるメディアは「チェ・ホンマンが『GOEMON』に出演することに対して、韓国のネチズン(NETとCITIZENの造語)は『壬辰倭乱(豊臣秀吉の朝鮮出兵)を引き起こした豊臣秀吉を守るなんてもってのほか!』『いくら映画だからといって、豊臣秀吉の武士を演じるとはどういうことだ』『韓国の歴史を少しでも理解しているなら、絶対この役割だけは受けてはならない』といった批判が相次いでいる。また『ホンマンはスポーツにだけ専念していればいい』『5連敗しているにもかかわらず、映画に出演するなんて言語道断。いっそのこと引退して芸能界でデビューしたらどうだ?』など、チェ・ホンマン批判が続出している」と韓国でのバッシングぶりを報じている。
韓国では芸能活動を並行させたことや兵役免除の問題などでホンマンに対する批判が高まっていたが、韓国の学校教育では朝鮮出兵を行なった豊臣秀吉や韓国総督府初代統監であった伊藤博文らは、歴史上の人物で悪玉中の悪玉、憎悪の対象として教えているため、今回の騒動につながったものと見られる。韓国では、すでにこの件は大きく報道されており「ホンマンは“親日派”」などという記事も多く見られる。ちなみに、韓国で“親日派”という言葉は、誹謗中傷の言葉として使用されるもので、ほぼ“売国奴”と同義である。このレッテルを貼られて社会的に抹殺されたタレントも少なくない。脳腫瘍問題で兵役が免除されて以来、激しさを増す“ホンマン・バッシング”、この件で一気に再燃しそうだ。
■韓国で“スーパーハルクトーナメント”は大不評?
先週は、5.26『DREAM.9』横浜アリーナ大会で、そのホンマンが参戦する“スーパーハルクトーナメント”の開催が発表されたが、今回のホンマンの新たなバッシング騒動の影響もあり、韓国では批判的にとらえられているようだ。

韓国の格闘技専門サイトである『MFIGHT』は5月1日に「DREAMの奇想天外マッチに避難轟々」というタイトルの記事を掲載している。同記事では「今回のスーパーハルクトーナメントの対戦カードは衝撃的だ。まるで年末に開催される『Dynamite!!』を春に行なう感じである。中でもチェ・ホンマンの相手が元メジャーリーガーのホセ・カンセコなのは驚きを隠せない。総合格闘技の経験がまったくないカンセコについて多くのファンは「噛ませ犬」と表現している」として格闘技経験の少ないカンセコの出場に疑問を示し、「もともと階級の違うゲガール・ムサシとソクジュの代わりに、アリスター・オーフレイム、セルゲイ・ハリトーノフ、マイティ・モー、セーム・シュルトを出場させていれば、“巨人同士の異色対決”として、ここまで非難は受けなかっただろう」としている。
だが、『MFIGHT』は格闘技専門ニュースサイトであるだけに、日本の格闘技事情にも精通しているため、記事の後半では「今回のスーパーハルクトーナメントは、最近の傾向にはそぐわないエンターテインメント性の強い企画として批判を受けているが、興行においては肯定的な影響を及ぼすだろう。すでに海外の格闘技メディアは今回のトーナメントを大きく喧伝しており、批判も関心の一種であることを考えると、今回の企画の関心度は、DREAMが開催してきた過去の8大会以上のものになると見られる」という展望も掲載されており、“アレルギーはあるものの、業界的には必要なアプローチ”という記事になっている。

だが、一般紙に近い韓国のスポーツ・芸能メディアの『マイデイリー』は、このトーナメントについて「カンセコを格闘技のリングに上げるのはファンの関心を引こうとする軽薄な日本格闘技界のビジネス上の目的によるもの。ホンマンとカンセコの試合は誰が見ても正常な試合でないことは明らかだ。この試合は、日本の格闘技界がどん詰まりへ行こうとしていることを象徴している。また、カンセコの相手をチェ・ホンマンが務めるということは、ホンマンが“これ以上、正常な試合が望めない選手”と考えられていると解釈できる。ホンマンとしても今回のマッチメイクは屈辱であるに違いない」と、やや強い調子で批判し、「人気低迷傾向にある格闘技人気を復活させるために、用意した異色企画だが、はたしてどれだけ関心を引くかは未知数」と展望している。
また、武術系のニュースメディアである『MOOKAS』は「DREAMがこうしたあきれるカードを企画したのは“興行”のためだ。『DREAM.9』は、日本の地上波で放映される。そのために“必勝カード”を出し惜しみせず用意した。その目玉カードの一つが“スーパーハルクトーナメント”である。だが、ホンマンの相手は老いぼれの元メジャーリーガー、ホセ・カンセコだ。どうやらDREAMはチェ・ホンマンを格闘技の選手ではなく、興行の道具としか考えていないようだ」と、こちらはホンマンを起用するDREAM側に批判の矛先を向けている。
“スーパーハルクトーナメント”企画の是非はさておき、日本と違ってプロレス文化が発達しなかった韓国では、格闘技を見るうえでプロレス的な思考を働かせて考えるファンは非常に少ないからか、このトーナメントに理解を示すファンはごく少数だ。また自国の英雄チェ・ホンマンがエンターテインメント性の強い試合に駆り出されること、また映画『GOEMON』でホンマンが豊臣秀吉の護衛武士を演じることが批判されている影響もあって、全体的に“スーパーハルクトーナメント”の実施に否定的な反応が多いようだ。
以上、今週の韓国格闘技情報でした。来週もお楽しみに!