RENA大奮闘! 白熱の8.29『Girl's S-cup 2010』の詳報アップ!!

週刊新日本プロレスNOW通信!

11月24日更新

年末年始興行戦争、新日本が武藤vs棚橋で勝負をかける理由とは?


変革し続ける新日本プロレスのいまをライセンス事業部の阿部タケシ氏がズバリ解説! 今回は、ついに決定した1.4東京ドームのIWGP選手権、武藤敬司vs棚橋弘至について徹底直撃!
聞き手/真下義之

『kamipro』は絶対、アメリカまで取材に来ないでしょ?


ーー阿部さん。今回は、ついに発表された1.4東京ドームのメインカードについてうかがいたいんですけど。
阿部 あ、今日も会見でそのほかにいろいろ発表をしたんですよ(と資料を渡しながら)。

ーーほう。大物ガイジン選手が続々と決まってますねぇ。
阿部 フフフフ。カート・アングルにケビン・ナッシュにチーム3D、ルチャの超大物・ミスティコも初上陸しますし、武藤敬司vs棚橋弘至のIWGP戦とセットでさらにドームの反響は変わってくるんじゃないですかね(と自信ありげに)。

ーーそのIWGP戦、カード決定後の評判はいかがですか?
阿部 挑戦者としては「予想どおり」って声もありますけど、チケットの調子は引き続き絶好調ですよ! より詳しい売上げはこの週末を明けてみないとわからないですけど、手応えは充分ですから。

ーーただ、このところキッチリと線の流れを作ってきた最近の新日本にしては若干、唐突な展開だったような気がして。
阿部 えっ? そうですか。ああ、もしかして『週刊プロレス』にアメリカ遠征中の棚橋が、菅林社長の説得にも関わらず「IWGP拒否!」って出たりしたヤツとか?

ーーそれもそうですし、一転して挑戦が決まったり。無期限って話だった棚橋さんのアメリカ遠征が3週間で終わったり……。
阿部 まぁ、新日本の社長がアメリカまで行ってクドいてるのに「拒否!」はないですよね(笑)。でも、記事を読んだらわかりますけど、あれって棚橋は態度を保留してるだけで、厳密に言うと拒否はしていないんです。

ーーただ、今年は会場でドラマの分岐点を作ってきた新日本だけに、もっとダイナミックな仕掛けもできたんじゃないかなって。
阿部 ……ああ、そういう部分の期待があったわけですか。まぁ、ドームだけじゃなく、いろんな流れが同時並行してますから難しい部分はあるんですけど。

ーー今年、『kamipro』が過剰に反応したのは全部、ドラマの“見せ方”の部分なんですよ。情報として破壊力がありましたから。
阿部 ああ、天山(広吉)&飯塚(高史)の友情タッグ分裂とか、小島(聡)さんが天山の救出に来たりとか。

ーーでも、雑誌や紙面が中心になると波及力に限界がありますし、わかりずらくなりますよね。
阿部 う〜ん、なるほどねぇ。……ただ、そうは言いますけど。アメリカには『東スポ』さんも来てたんですけど、それ以外のメディアさんは来てなかったですよ。それに、そもそも『kamipro』はそういう話があったとしても絶対、アメリカまでなんて来ないじゃないですか(笑)。

ーーあ〜、そこはたしかにおっしゃるとおりです(笑)。
阿部 まぁ、選手も生ものですからケガや精神的なタイミングが合わなかったり、すべて会社の思惑どおりにいくわけではない。状況を見極めたうえでベストな道を探ってはいますから。ただ、このところそういう会場の展開が少ないのは事実ですね。

会場に来なかったファンを後悔させるくらいの自信はある


ーーいまのプロレスって勝負論が失なわれている時代だけに、何よりも「過程で驚かせることが重要」っていう部分があって。
阿部 おっしゃることはわかりますよ。ただ、たとえば10月の両国大会前から棚橋をアメリカ遠征に行かせることもできたかもしれないけど、かといって両国もビッグマッチですから「棚橋なし」というのは興行的に考えられなかった。そのへんの兼ね合いは難しいんですけど、我々の本心としては、棚橋を「半永久的に海外遠征に行かせたい」ぐらいの気持ちもあるんです。完全に別人格に生まれ変わるくらい行かせてやりたいなって。

ーーもっと、じっくり寝かせたい気持ちもありましたか。
阿部 ただ、武藤さんの挑戦者が、中西(学)、後藤(洋央紀)、真壁(刀義)、中邑(真輔)と来たら、次に棚橋に白刃の矢が立つのは、流れ的には自然なことだとは思いますけど。

ーーほかに今回の挑戦者で名前が上がってた選手はいますか? たとえば蝶野(正洋)さんだったり。
阿部 「蝶野が行くべき!」って、ファンの声はありましたよね。実際ご自身も先日の鈴木修さん(プロレステーマ曲作曲家)のトークショーで「行く準備はある」みたいなことを言ってましたしね。ただ、蝶野選手が出て行くのは、本当に最後の最後の局面。新日本の総大将ですから。

ーー棚橋さんがチャレンジャーという決め手は?
阿部 なんだかんだ言っても新日本の層は厚いですし、若い人間にチャンスを与えなければ団体は“ブッとく”、“強く”ならないですから。10年後の新日本を見据える意味で考えれば棚橋弘至です。いまの新しい新日本プロレスを見せるっていう部分でいうと、やっぱり棚橋弘至のプロレスって凄く安心して観られるんですよ。ソツがないし技術もある、お客さんを沸かせられるサイコロジーも持ってる。TNAで棚橋の試合を間近で観てそれは確信しました。

ーーそこまでの思い入れがありましたか。
阿部 エンターテイナー指向が強くて、いまの新日本プロレスの路線に凄くフィットする選手なんです。そういう意味で、1.4東京ドームというバカでかい空間で、すべてを呑み込む武藤敬司という強大な怪物とどう闘うのか? 棚橋弘至なら武藤敬司に負けないくらいの名場面、名試合が生まれるだろうし。今年の全日本さんの「チャンピオンカーニバル」でそれは立証済みでしょ? 棚橋弘至はあらゆる意味で負けてはいなかったら。我々が自信を持って武藤敬司と対峙させることができる選手です。

ーー会社の総意に一番沿った選手ですか。武藤さんも言ってましたけど確かに「いい試合になるだろうな」っていう予感はありますね。
阿部 まぁ、『kamipro』は段取り的にはお気に召さなかったかもしれないですけど(笑)。“ハイクオリティ”の自信はあります。棚橋のニックネームは“ハイ・エナジー”、“ハイフライング・スター”と進化してますから。武藤さんからもしベルトを奪ったら、“ハイクオリティ”に改名しましょう(笑)。前も言いましたけど、プロレスは顧客満足度をある程度、描けるジャンルですし。そのほかのマッチメイクも固まってきつつあります。ボクらとしては会場に来なかったファンを後悔させるくらいの自信はありますので。

ーーなるほど。クドいかもしれませんが、この大会の結果が09年のプロレス界の行方を左右すると思いますんでよろしくお願いします!
阿部 『kamipro』のプレッシャーを跳ね返すくらいの勢いで(笑)、全スタッフ一丸となって全速力でドームに突き進んでますから。これからの流れに是非期待してください。
バックナンバー一覧へ